パキスタン共和国 国道改修計画

発注者:現地政府/独立行政法人 国際協力機構(JICA)
履行期間:2004年12月~2010年3月
概要:

本計画対象区間であるカラロ~ワッド間は、バロチスタン州を縦断する唯一の幹線道路である国道の一区間であり、さらにアフガニスタンをはじめ周辺内陸国とカラチ港を最短で結ぶ国際道路としての重要性が年々高まってきていました。

しかしながら、同対象区間は道路幅員が狭く、見通しが悪い急カーブや急勾配区間が存在しており、急カーブを曲がりきれずに起こる転落・衝突事故や、急勾配での無理な追い越しに伴う事故等が頻発しています。

これに対し、現地政府も独自に改修等を行っているが、定期的維持管理の延長線上に止まり、技術的・コスト的にも本格的な改修が難しく、この区間のボトルネックとなっており、このままの状態で放置しておくと、カラロ~ワッド間の交通に支障が生じ、ひいては国道の機能に悪影響をあたえることから、本計画区間の改修は、緊急かつ必要性を有しています。

プロジェクト タイプ 高速道路の改修
道路改良区間 44.8km
車道-舗装幅員-舗装構成 7.3m(3.65mx2車線)アスファルトコンクリート12cm(表層5cm、基層7cm)上層路盤20cm、下層路盤27cm
道路横断構造物改修 カルバート113個所の全面改修カルバート12個所の拡幅
付帯施設設置 用排水施設工         :集水桝、流入部管渠

 

擁壁工                     :石積み擁壁、ふとんかご

標識                           :103箇所

ガードレール          :5,500m

ガードポスト          :300箇所

エッジマーカー          :191箇所

区画線工                    :中心線、側線等96km区間

キロポスト工               :97箇所